質問・問題
Cloud proxyを用いた際の、具体的な実装時の留意点や通信要件を解説して欲しい。
回答・解決方法
本FAQ記事では、Cloud Proxyを経由してSD-RTN™へ接続する場合の通信要件について、
1. ドメイン、ポート要件
2. プロトコルスタック許可要件
をそれぞれ解説します。
また、基本的なCloud proxyの用途や仕様、基本用法につきましては以下のFAQをご参考ください。
[正式リリース] Cloud Proxyの利用方法
まず前提として、上記の利用方法の記事にも記載がありますが、Cloud Proxyの動作モードには三種類のモード (1. Automatic、2. Force UDP、3. Force TCP) があります。
SDKのデフォルト動作であるAutomaticモードでは、ブラウザやアプリはダイレクト接続を試みて失敗した場合にCloud Proxyを経由した接続を行います。
一方Force UDP、Force TCPモードでは、設定していただくことで初めからCloud Proxyを経由した接続を試みます。
また、本記事に記載の内容を考慮いただいた結果、Webプロキシ型セキュリティ装置を導入しているネットワーク環境において、パケットインスペクションやTLSを復号するTLSインスペクション(検閲、漏洩検知)、WebSocketをサポートしていない、又はブロック等を行っている構成において、ブロックせず許可するポリシー設定が必要になる可能性があります。
1. ポート要件
Automaticモード
Automaticモードでは、Cloud Proxyとして動作するサーバーが動的に割り当てられるため固定のIP Addressの一覧の用意はありません。以下のドメインをワイルドカードにて許可する必要があります。
| ドメイン | ポートタイプ | ポート | アクション |
| *.agora.io *.edge.agora.io *.sd-rtn.com *.edge.sd-rtn.com *.rtnsvc.com *.edge.rtnsvc.com *.rtesvc.com *.edge.rtesvc.com |
TCP | 80, 443, 3433, 3478, 4700-5000, 5668, 5669, 6080, 6443, 8667, 9667, 30011-30013 ※ | 許可する |
| UDP | 3478, 4700-5000 | 許可する |
※ 30011-30013 はRTMPコンバーター(メディアプッシュ)を利用する場合のみ必要です。
※ 対象ポートは状況に応じて変更される場合があります。最新情報はAgora公式ドキュメントをご確認ください。
Force UDP、Force TCPモード
これらのモードではCloud Proxyとして動作するサーバーがあらかじめ払いだされており、agora社『IP addresses for Cloud Proxy』に記載されています。
上記docから該当箇所をご確認いただき、使用する項目の IP list に記載のあるIPアドレス及びポートを全て許可する必要があります。
例 Video SDK for iOS v4.2.0 にて Force UDP モードを使用しており、使用するサーバのリージョンを Japan,india の2箇所に限定している場合の解放するIPアドレス、ポート
| IPアドレス | プロトコル | ポート |
| 106.14.12.130 118.190.148.38 184.72.16.87 35.168.106.53 35.156.231.150 15.237.134.178 54.178.26.110 52.221.23.86 13.230.60.35 15.206.47.129 13.127.149.196 13.209.247.137 13.124.182.235 23.98.43.152 107.155.14.132 69.28.51.142 |
UDP | 8443 |
| 129.227.113.112/28 129.227.55.96/28 122.10.153.74 129.227.234.123 |
UDP |
4590-4600 8001-8010 |
| 129.227.217.128/28 129.227.108.208/28 128.1.105.112/28 |
UDP |
4590-4600 8001-8010 |
補足として、Network Geofencing 機能を有効にしていない場合は全てのリージョンの要件について解放することを強く推奨します。
2. プロトコルスタック許可要件 (Force TCP)
Force TCPモードを用いた際のプロトコルスタック要件を説明します。
Force UDPモードを用いた際の解説は作成中ですので、必要であれば弊社までお問い合わせください、
Cloud Proxyは機能提供にあたり複数のプロトコルスタックを使用してSD-RTN™へ映像音声のデータを伝送しており、通信経路上のトランスポート層から上位層のプロトコルスタックの詳細を一覧にしたものを用いて解説します。
通信の用途により、4種類のプロトコルスタックが存在します。
- HTTP2 over TLS over TCP/443
- RTP/STUN over TLS over TCP/443
- WebRTC Signaling over WSS over TLS over TCP/443
- AUT Signaling over WSS over TLS over TCP/443
それぞれについて、利用されるシーンと詳細を解説します。
1. HTTP2 over TLS over TCP/443
このプロトコルスタックはVideo SDKがどのCloudProxyサーバーと通信するかのコミュニケーションのために使用します。
2. RTP/STUN over TLS over TCP/443
このプロトコルスタックはVideo SDKが映像音声の伝送目的で使用します。
3. WebRTC Signaling over WSS over TLS over TCP/443
このプロトコルスタックはVideo SDKが映像音声データを伝送するための段取り(シグナリング)のために使用します。
4. AUT Signaling over WSS over TLS over TCP/443
このプロトコルスタックはVideo SDK (Electron) が映像音声データを伝送するための段取り(シグナリング)のために使用します。