この記事では、Video SDK v4.3.0を使用したシンプルな通話アプリを動かすための手順をご紹介します。
手元で Video SDK v4.x系 を組み込んだプロジェクトを立ち上げ、ビルドするまでの流れを体験することができます。
技術の理解
Video SDK を開始するための最小限のステップは以下になります。
１．Token を取得(本記事ではスキップ)
２．Channel に参加
３．自分の Video と Audio の送信及び、他ユーザからの Video と Audio の受信
前提
本 quickstart では macOS 向けのサンプルアプリ集 (API-Examples) をビルドし、ベーシックなサンプルを動作させることを目的とします。
必要な環境は以下の通りです。
- Xcode
- macOS
- CocoaPods
- Apple Developer アカウント
- Agoraのアカウント (account を参照)
- Agoraのアカウントから作成したプロジェクト (project を参照)
- インターネットアクセスが可能な環境 (通信をブロックする Firewall 等がない環境を推奨)
手順
1. GitHub から API-Examples を入手。SDK バージョンのリリース毎に用意されていますので、ご希望のバージョンにあったサンプルをダウンロードください。
https://github.com/AgoraIO/API-Examples/releases
※ 本 quickstart では 4.3.0 を使用します:
2. ダウンロードした API-Examples を展開し「macOS 」フォルダを開く
3. パスバー (Path Bar) に表示されている「macOS」のコンテキストメニューを開き「ターミナルで開く」をクリック
4. ターミナルに「pod install」を入力してコマンドを実行
5. 「APIExample.xcworkspace」を開く
6. 「APIExample > APIExample > Common > KeyCenter」をダブルクリックして開き、App ID を入力して保存
7. 「Signing & Capabilities」にて、お使いの Apple Developer アカウントと Bundle Identifier を指定
8. Target が 「APIExample」になっていることを確認してビルドを実行
以上で、macOS 用の API-Examples の動作に必要な作業は終了です。
ビルドしたサンプルを実行させると、以下のようなウィンドウが表示されます。
左メニューの各デモ名をクリックすると、それぞれ対応した UI に切り替わります。
※ 本 quickstart では「Join a channel (Video)」を使用します
対向拠点としてもう一人、同一の AppID とチャンネル名で接続いただくと、お互いに音声・映像の疎通が確認いただけます。
サンプルのソース
「Join a channel (Video)」のソースコードおよび Storyboard は「APIExample > APIExample > Examples > Basic > JoinChannelVideo」に収録されています。