※本ドキュメントは「SDK quickstart」を参考にしています。
この記事では、Video SDK v4.3.0 を使用したシンプルな通話アプリを作成する手順をご紹介します。
ステップバイステップの手順でコードを実装しながら、Video SDK v4 の初歩知識を学習することができます。
技術の理解
Video SDK を開始するための最小限のステップは以下になります。
1.Token を取得(本記事ではスキップ)
2.Channel に参加
3.自分の Video と Audio の送信及び、他ユーザーからの Video と Audio の受信
前提
本 quickstart を進めるにあたり必要な環境は以下の通りです。
- Android Studio v4.1 以降のバージョンをインストール
- Android SDK API Level 24 以降の API を使用
- Android 4.1 以降のバージョンが対応するモバイル端末を使用
- Agoraのアカウント(account を参照)
- Agoraのアカウントから作成したプロジェクト(project を参照)
進め方として、ここでは大きく 2 パターンを紹介します。
ニーズに合わせ、以下のどちらかの方法を選択して進めます。
パターン1:直接 SDK をローカルにダウンロードする
これが、まず Agora SDK をローカルで実行して機能を体験するための最も簡単な方法です
1. Download SDKs より Video SDK の最新版をダウンロード
下記リンクから、画像で示したボタンを押下して SDK をダウンロードします。
https://docs.agora.io/en/sdks?platform=android
2. Agoraへの接続に必要な情報を記載
上記リンクからダウンロードしたファイルを解凍し、Agora_Native_SDK_for_Android_FULL > rtc > samples > API-example 内の build.gradle を Android Studio で実行します。
API-example > app > src > main > res > values > string_configs.xml 内の AppID を書き換えます。
<string name="agora_app_id" translatable="false">事前に発行したプロジェクトの AppID</string>
Android 端末をビルドすると demo が起動されます。
試したい機能を選択して、Channel 名(任意の文字列)を入力し JOIN ボタンをタップすればすぐに Agora への接続が可能です。
同じチャンネルにもう 1 人が入室すると、以下のように 2 名分の映像が表示され、音声も疎通できることが確認できます。
パターン2:既存のリファレンスアプリを活用する
1. Video SDK リファレンスアプリリポジトリのクローンを作成する
ターミナルにてアプリを配置したいディレクトリに移動し、以下のコマンドを実行します。
git clone https://github.com/AgoraIO/video-sdk-samples-android.git
2. Android Studio でリファレンスアプリを開く
メニューの File から Open を押下し、アプリを配置するディレクトリ/video-sdk-samples-android/android-reference-app まで選択し Open します。
3. Agoraへの接続に必要な情報を記載
video-sdk-samples-android > agora-manager > src > main > res > raw > config.json 内の、デフォルトの文字が入力されている以下の情報を書き換えます。
- "appId" : 事前に発行したプロジェクトの AppID
- "channelName" : 任意の文字列
- "rtcToken" : チャンネル接続に利用する Agora Token (クイックスタートではnullを指定して進めることが出来ますが、本番環境では Token を利用することを強く推奨します)
以上で、Agoraによるビデオ通話を行う準備が整いました。
Android 端末をビルドすると demo が起動されます。
試したい機能を選択して、JOIN ボタンをタップして自映像が表示されていれば成功です。
また、同じ AppID と Channel 名で入室したリモートユーザーが存在すれば、自映像の下にリモートユーザー側の映像が表示され、音声も疎通できていることが確認できます。